これまでは、スクリプトの管理方法やエディタの使い方などを解説してきましたが、本投稿以降は本格的なスクリプトの解説を行います。

構文の基礎
Aoiduino は利用者が記述したスクリプトを解析することで、任意の命令を実行することが可能です。スクリプトの形式は、コマンド名とそれに続く半角スペースで区切られた複数の (英数字) 文字列となります。

スクリプトの形式
Command arg1 arg2 … arg[n]

もし実行されたスクリプトに戻り値がある場合、JSON形式による文字列を返します。

戻り値の形式 (JSON)
{“value1”: “result1”, “value2”: “result2”, … “value[n]”: “result[n]”}

エディタの利用解説では実際に以下のようになっていましたね。

JSON形式では複数の結果を表現できるため、後続のスクリプトでは戻り値を必要に応じて利用することも可能になります。

戻り値の利用
戻り値 (スクリプトの実行結果) を利用することで、より柔軟にスクリプトを実行することができます。ファイルに書き込まれた内容を実行したり、条件分岐用の比較条件などがよい例です。

戻り値を利用する例を実際に見てみましょう。本投稿下のスクリプトを実行した結果は以下の通りとなります。

この例では echo で出力された内容をリダイレクト > することで、フラッシュメモリ内のファイルシステムに出力内容を書き込んでいます。また、変数に格納し、スクリプトの後方で結果を参照することもできます。

戻り値
リダイレクトや変数を利用することで、スクリプトの後方で結果を参照できる

簡単な例を通してスクリプトの構文の基礎を確認できましたので、次投稿では任意の値を格納したり参照できる変数について解説します。